20代の出稼ぎ女性を男たちが“共有” 北関東に残る悍ましい因習「あそこは異常な集落だった」

AIで生成したイメージ
高齢化や後継者不在が深刻化している日本の農業は、人手不足の他にも耕作放棄地の増加やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)による競争の激化などもあり、衰退の危機にさらされている。

そんな中、北関東のある地域では豪農ばかりが集まった集落がある。

広大な田園風景と立派な日本家屋が立ち並ぶさまは「古き良き日本」を感じさせるが、その裏で「労働力」として主にアジア圏から出稼ぎにやって来た外国人女性へのおぞましい性加害が行われているという。

「私が知っているのは中国やフィリピン、タイからやって来た女性でした。20代前半がほとんどですが、10代の女性もいました。出稼ぎ感覚でやって来たはずの彼女たちは働いていた家のダンナさんに手をつけられ、そのまま慰み者にされていたんです」

そう告発してくれたのは、数年前までこの地域で暮らしていたA子さん(20代)。フィリピンからやって来たという彼女はまさにその1人だった。

「このあたりでは愛人を貸し借りするのは当たり前」

「うちのダンナさんは50歳くらいでした。いきなり寝室に入って来て襲われました。私が抵抗すると、ダンナさんは『俺の愛人になれば給料を倍にしてやる』と言いました。その時は意味は分かりませんでしたが、ダンナさんが何を求めているかは分かりました」

A子さんは当時21歳という若さだったが、本国に2人の子供がいるシングルマザー。子供たちの面倒を見てくれている実家への仕送りが増えるに越したことがなかったため、申し出を受け入れるしかなかったという。

「私は離れに住んで農作業をしていましたが、母屋で家事を手伝うこともありました。奥さんは私とダンナさんの関係を知っていたと思いますが、何も言いませんでした。家事の合間に子供たちと遊ぶこともあって楽しかったです。ダンナさんの相手をするのもすぐ慣れました」

と、当初A子さんは特に自分の境遇を特に悲観することはなかったが、その後に待ち受けていたのは尊厳を踏みにじるような悪しき風習だった。

「よその家のダンナさんがいきなり離れに来て『アンタを借りることになったから』と襲って来ました。このあたりでは愛人を貸し借りするのは当たり前のことのようでした。私が『それはおかしい』と言うと『鍋や釜を借りるようなもの』だと言われました。私はモノ扱いされたんです」