空き家を“援助の場”として貸し出す不動産管理会社の30代男性がその手口を証言「怪しまれないどころか感謝されます」

画像はAIで生成したイメージ
近年、副業を奨励している企業も増えているようで、タイミーなどを利用した、いわゆる「スキマバイト」に手を出す社会人も多いと聞くが、今回登場する彼の副業はそのように健気なものではなく、本業を違法に利用した悪質なものだった。

都内の不動産管理会社に勤めるA氏(30代)は、自身が管理を任されているマンションや戸建て住宅などの空き家屋を会社に無断で他人に貸し、小遣い稼ぎをしている。

「きっかけはテレビ制作会社で働く友人から『どこか空いている家があったらロケに貸して欲しい』と言われたのがきっかけです。なんでも予定していたハウススタジオがダブルブッキングで使えなくなったとかで、かなり切羽詰まっている様子でした」

そこでA氏は東京郊外にある中古物件を提供したそうだが、6時間の使用で5万円の報酬を得たという。

「濡れ手に粟もいいとこですよ。僕は鍵を貸しただけですからね」

「そういう物件はいかがわしいパーティーに使ってもらいました」

その後もこの友人は数回ロケ場所の提供を願い出たといい、さらに口コミで利用者が増え始めたという。

「一番最初がセクシービデオの撮影でした。こっちは戸建てではなくマンションの方を使いました。マンションの方が隣人も無関心ですし、戸建てより防音対策もできているので向いてるんです。ソファとか布団、ちょっとした小道具などは持ち込みです。リビングや寝室だけでなく、風呂場も使っていたみたいです」

A氏が担当している物件はいずれも内覧用のため、電気・ガス・水道が使えないことが多く、通常は庭先で用を足すか、近くの公衆トイレなどを使ってもらうそうだが、この手の撮影時はスタッフが簡易シャワーを持ち込んでいたという。

「一時的に水道を使えるようにするのは可能なんですが、そうすると会社の記録に残っちゃうのでバレちゃうんですよ。たまにリフォームの工事が入っていて水道や電気が使える物件があるんですけど、そういう物件はいかがわしいパーティーに使ってもらいました。
サークルみたいな感じらしいんですけど、めっちゃ気前がいいんです。使用料の他にチップもくれるし、余った高級ワインとかシャンパンとかケータリングの食べ物とか全部くれるんです。毎月30万円くらい使ってくれる上客です」

また、このパーティーのメンバーから頼まれ、“援助”の場として提供することもあるという。