空き家を“援助の場”として貸し出す不動産管理会社の30代男性がその手口を証言「怪しまれないどころか感謝されます」

 

常に不便な物件を好んで担当

「おじさんやおばさんには興味がないですけど、若い子なら話は別。それで無理を言って動画を撮って見せてもらったことがあるんです。いやあ、今の若い子はすごいですね。ガチもんの女子高生って話だったんですけど、やってることはセクシー女優と変わらなかったですよ。
思わず紹介してもらおうかなと思ったくらいですけど、これ以上やばいことに足を突っ込むのはやめた方がいい、と自制心を働かせました」

社内では定期的に物件の担当者替えがあるというが、A氏は他の社員が敬遠するような交通の便の悪い地域や周辺に商業施設や住宅がないような物件を好んで担当している。

「もちろん、その方がやばい目的のユーザーに貸しやすいからです。僕、社内では数少ないマイカー通勤社員なんです。それで『移動がしやすい』ということもありますし、独身で時間の自由が利くということもあって、辺鄙な場所を希望しても誰にも怪しまれないどころか感謝されています」

A氏がこの副業を始めて2年ほどになるというが、その間に300万円以上荒稼ぎをしているらしい。

とはいえ、悪事はいつかはバレるもの。老婆心ではあるが、ほどほどにした方がいいですよ!

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。