賤しい日本人は「J」、バカ野郎は「SB」…桜シーズン到来で中国人旅行客の日本侮蔑ワードも満開!
2025.04.08
ここぞというタイミングで登場する「小日本」

読者諸兄もご存知のとおり「小日本」は昔から使われてきた日本を侮蔑する、歴史ある表現だ。
日中戦争(1930年代~1945年)の時期に、日本軍を敵視する文脈で使われたという説が根強い。
当時、日本が中国に対して侵略を行った歴史的怨恨から、「小日本」は敵として軽視しつつ、憎悪を助長するスローガンのような役割を果たしたという。
「小」は小さい、直訳すると「小さな日本」や「小さい日本」という意味。地理的に日本が中国大陸に比べて「小さな島国」であることを指す一方で、軽蔑や揶揄の意図を込めて使われることが多い。
基本的に「小さくて取るに足らない存在」と見下すニュアンスになる。
だが最近は中国国内でもこの言葉を「時代遅れ」「ダサい」と批判する声も少なくなく、必ずしも日常的に使われてはいない。
日常会話シーンではあまり使われないし、ましてや日本人が耳にするチャンスはほとんどない。
その反動だろうか、領土問題や歴史認識における政治的な話題や経済的な対立など日本への批判が高まるタイミングで降って湧いたように再登場する。
・「小日本又在装可怜」(小日本がまた可哀想ぶってる)
・「小日本又輸了」(小日本また負けた)
・「小日本別来我们国家」(小日本は我々の国に来るな)など――。
「小」という字には、「劣っている」「弱い」「価値がない」といった否定的な意味が含まれているだけに、歴史的怨恨を強調しやすい。
バカ野郎の「SB」や、賤しいの「J」の起源と呼んでも差し支えないだろう。
日本の国旗(日の丸)の画像に、赤い丸の部分を黒いペンで塗りつぶしたり、「✕」を書き込んだりする加工は序の口だ。
国旗の日の丸をわざと食傷して「SB日本」と落書きしたり、為替レートの「JPY」を「J-PY」と書き換えるなど、日本政府肝いりのインバウンド政策が侮蔑ワードで“満開”に彩られている中、おもてなしもへったくれもないと荒んだ気持ちになるのは小弟だけではあるまい。
文/北上行夫
北上行夫
ジャーナリスト。香港メディア企業ファウンダー。2001年より日系コンサルタント会社やローファーム向けに中国本土を含むASEAN販路開拓業務に従事。香港人/日本人/大陸人/華僑の不条理に挟まれ20年余、2018年より日本支社プロジェクトマネージャー。2023年より中華圏マーケット調査&ライターが集う「路遍社」に参画。テーマはメディアが担う経済安全保障。X(旧Twitter):@KitakamiYukio
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