大谷翔平×伊藤園がプロ野球に新風!「浜松ドーム建設」でNPB参入へ

発端はスズキ元会長が要望

日本ハムの新庄剛志監督などは、同リーグに所属する西武の「中部地方移転」を強く推奨していたが、新庄監督の場合は、野球評論家・江本孟紀氏が提唱している「名古屋移転」に同調したもの。

しかし、入手した情報は、これとはまったく異なる。

「伊藤園が、くふうハヤテを買収して本拠地を静岡市から浜松市に移し、プロ野球に正規参入する」というものだ。

くふうハヤテは、ハヤテ223(ふじさん)株式会社がメインで運営しており、球団譲渡は想定内。伊藤園は地縁、資金力、人気…すべての条件を併せ持つ。静岡(ちゅ~るスタジアム清水)は、二軍の本拠地として残す構想だ。

浜松ドーム建設計画の流れをざっくり説明すると、スタートは2022年。昨年12月に94歳で死去した自動車メーカー・スズキの鈴木修元会長が「プロ野球を開催できる2.2万人収容の全天候型ドームを建設してほしい」と川勝平太知事(当時)に要望。川勝氏も「ドームならイベントも開催可能」と賛意を示した。

しかし、静岡県と浜松市の費用負担割合や静岡市に「くふうハヤテ」球団が誕生したこと、さらに川勝氏が職業差別発言で’24年4月に知事を辞職し、建設計画は不透明となった。

そんな中で川勝氏は辞職前、都内のコンサルタント業者に2200万円の公費を使って新浜松球場の適正キャパシティのリサーチを依頼していた。

’24年3月に「交通アクセスが悪く、プロ野球、コンサートの定期開催は困難。屋外型で収容人数1万3000人がベスト」との報告を受けたが、県は知事選に配慮し、公表しなかった。

結果は「ドーム球場建設」を公約に掲げた鈴木康友氏が当選。就任後に調査結果を聞いたが隠蔽した。

その上で’24年7月に浜松新球場の基本計画を策定。1万3000人規模(90億円)と2万2000人規模(130億円)の「屋外型」、2万2200人規模の「ドーム型」(370億円)の3案を議会に示し、2年を目途に決める方針を明らかにした。