国民一人ひとりが“幸せな人生”を取り戻せる? グレートリセット後の経済社会で起こること【森永卓郎さん特別寄稿4】

森永卓郎 (C)週刊実話Web
「グレートリセット」の後、世界の経済社会ではグローバル資本主義と真逆のことが起きる──。

「モリタク」の愛称で親しまれた経済アナリスト、故・森永卓郎さんが残した“2025年の大予言”とは…。(全4回の4回目)

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具体的に言おう。

私は、新型コロナの感染拡大で仕事が減った機会を活用し、一人で社会実験をしてきた。

生活の拠点を東京から50キロ離れた「トカイナカ」に移し、農産物を自分で作り、電気も太陽光パネルで発電するようにした。

畑は1アールもあれば、冬場を除いて家族が食べる分を自給できる。

電気代が実質かからないので、月10万円以下で暮らすことができるようになる。

既存の仕事は、リモートワークが中心となった。

いまや東京23区の新築マンションは価格が1億円を超えていて、普通のサラリーマンが都心に住むことは不可能に近くなっている。

その点、トカイナカの住宅価格は都心の5分の1とか10分の1で、物価も安い。

さらに田舎に拠点を移せば、コストはもっと抑えられる。

私は、そうした暮らしをする国民が爆発的に増えていくと考えている。

屋根に載せた太陽光パネルで発電するので、原子力発電所は不要になる。

東京一極集中の問題も解消する。

日本中に自立循環する小さなクラスターができれば、経済が分散化するので、大きな自然災害が起きたときや戦争が起きたときに、リスクを分散することができる。