給食のおかわりをめぐって大乱闘! 性欲・食欲・睡眠欲を抑えきれない「モンスター中学生」

画像はAIで生成したイメージ
卒業シーズン真っ盛り。北関東某所で暮らす吉川麻衣子さん(仮名・30代)は卒業生を受け持つ中学校の先生だが、間もなく卒業式を迎えるのが「楽しみで仕方ない」という。

「理由ですか? モンスター男子生徒(仮にA君とする)とやっと別れられるからです。何の因果か3年間彼の担任にされた私がやっと、あの怪獣から解放されるんです! 他の生徒と別れる寂しさよりも『これでやっとAがいなくなる!』という喜びの方が勝ってしまいます」

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担任にここまで言わせてしまうA君とは、どれほどの問題児だったのだろうか?

「一言でいえば傍若無人です。ドラえもんに出てくるジャイアンを想像してもらえると分かりやすいかも? 彼が入学して最初に起こした暴力事件は給食のおかわりをめぐる乱闘です。食缶の中に残ったシチューを他の生徒と取り合いになったAが、いきなりその生徒に飛び蹴りをくらわしたんですよ。それで食缶が倒れてシチューがこぼれてしまうとAは『てめえっ!』とか言いながら、またその子に襲い掛かったんです。どんだけ意地汚いんだ!?と呆れてモノが言えませんでした」

この時、麻衣子さんはA君を「食い意地の張っている子」と思っていたが、実はA君は食欲だけでなく、あらゆる欲望を抑えられないタイプだった。

「眠くなれば、いつでもどこでも寝ていました。授業中の居眠りはもちろん、体育の授業中、ドッジボールをやっていた時に立ったまま寝ていたこともあるんです。ボーッと突っ立っていたAはボールをぶつけられて目を覚ましたんですが、『この野郎!』とキレて、他の生徒たちを追いかけ回したんです。片っ端から生徒を捕まえては殴る蹴るするAを何人もの男子が抑えつけた結果、大乱闘になりました。体育教諭から連絡を受けて私が体育館に行った時は戦場みたいになっていましたね」