渡る病院は鬼ばかり!? 業界歴30年以上のベテラン看護師が暴露した「医療現場」の途方もなく“深い闇”

画像はAIで生成したイメージ
手術時の医療ミスによって患者が亡くなり、遺族が病院を相手取って訴訟を起こすことはままあるが、「医療現場の闇」という意味では、このような話は氷山の一角であるという。

「個人情報や人権という言葉を逆手にとってかん口令を敷いたり、情報の開示を行おうとしない医療の現場というのは密室のようなもの。まして患者さんが亡くなっていれば、それこそ『死人に口なし』で、医師や病院側に落ち度があったとしても隠蔽されることの方が多いです」

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こう話すのは、元看護師のA子さん(50代)。30年以上の看護師生活の中で大学病院や総合病院などを渡り歩き、最後に勤務した病院では「師長」という立場で業務にあたっていたというA子さんは、これまで見聞きしてきた、表沙汰にならなかった「医療事件」について告発する。

「私が最初に勤務した総合病院では、末期がんで苦しむ患者さんに致死量のモルヒネが投与されていました。こういった患者さんに対しては、苦痛を取り除くために睡眠導入剤などを投与して眠らせるか、夢うつつの状態にしておくことが多いのですが、その病院ではわずかに残された命を容赦なく摘み取っていたんです。『患者さんの苦痛をいたずらに長引かせても意味がない』『ご家族の方の負担を取り除くためでもある』なんて言っていましたが、私は詭弁だと思いました。長引かせたくなかったのは患者さんの入院であり、これはベッドを空けて回転を良くするため。そして負担を取り除いてあげたい相手は人手不足に疲弊する病院スタッフだったのではないかと感じていました」

またA子さんは次に勤務した大学病院においても、助けられた患者をみすみす死なせてしまった現場に立ち会っている。