来たるべき「人生100年時代」の地獄! 政府の陰謀と寝たきり大国ニッポン【長寿の裏側1】



「一億総活躍社会」の実現で一生働かされる!

では、どうすればいいのか?

答えは簡単、働くしかない。

かつての安倍政権は2015年、アベノミクスの一環として誰もが活躍できる「一億総活躍社会」を目指した。

生涯現役をキャッチフレーズとして掲げ、「高齢者の皆様に、再び活躍できる場を用意する」と言えば聞こえはいいが、要するに「死ぬギリギリまで馬車馬のように働け」ということだ。

現に60~64歳の就業率は2016年が63.6%だったのに対し、2023年には83.9%まで急増している。

すでに多くの高齢者が働いている現状であるが、今後は80歳になっても、下手したら90歳になっても、働き続けなければならない未来が待っているのだ。

誰もが分かっている通り、年を取れば取るほど体は言うことを聞かなくなり、とっさの判断力や思考力も鈍ってくる。

共に働く若者世代の足手まといになりながらも、泣く泣く働かなければ生きていけない。

昨今は「結婚や出産は贅沢品」といわれているが、「定年退職したら、のんびり旅行でも」などというささやかな夢も、ひと握りの上級国民にのみ許された贅沢品となるだろう。

そのほか大勢に属する人々は、一生を労働に捧げ、若者から嘲笑されながら、みじめな老後を過ごすしかない。

『検証 2025年の大予言』(小社刊)より