“令和の黒い霧事件”オンラインカジノでプロ野球が開幕危機 関与選手が芋づる式に拡大か

NPBは火消しに躍起!

ポーカーゲームの類いなら検挙されても軽い処分で済む可能性があるが、プロ野球にベッティングしていた選手はそうはいかない。

野球賭博を禁止する野球協約第180条に抵触し、1年以上5年未満、または無期限の失格処分(永久追放)の可能性があるからだ。

思い出すのが、2015年に発覚した巨人選手による野球賭博。読売ジャイアンツ球場に取り立て人が来て騒ぎを起こして発覚した。

NPBが調査を進め、巨人選手3人を無期限失格、1人を1年の失格処分とした。この“平成の黒い霧事件”で渡邉恒雄球団最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和球団会長の巨人3首脳が引責辞任している。

また、1969年に西鉄(現・西武ライオンズ)の投手が暴力団の絡んだ野球賭博に関係し、野球協約で禁じられている敗退行為(八百長)を行っていたことが発覚。これをきっかけに関与した選手が芋づる式に判明し、他球団を含む計6選手が永久失格処分を受けて球界を去った。

これが「黒い霧事件」で、このときも球界は大揺れ。その激震が三たび訪れようとしているというわけだ。

「今回のオンラインカジノ事件の捜査を主導するのは、警視庁。狙いは巨人選手ではないか。これまでならナベツネさん(読売新聞グループ本社代表取締役主筆)の威光が重しとなっていたが、昨年12月に死去。芋づる式に摘発となる可能性がある」(巨人OB)

ドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希がそろって初来日し、今永昇太、鈴木誠也のカブスとMLB開幕シリーズ(3月18、19日、東京ドーム)を戦う。この大フィーバーに乗じてNPBは火消しを目指すが、火の勢いは強く、さらなる広がりは必至の状況だ。

「週刊実話」3月20日号より一部内容を変更