まるで恋愛映画! 本当にあった「50年後に実った恋」離れ離れになった“初恋の人”と運命の再会

画像はAIで生成したイメージ
栃木県北部。のどかな田園風景が広がる中に古民家風の一軒家がある。

“風”というのは、この家が2年前に建てられたばかりの新築住宅だからだ。

「僕が生まれ育った家をイメージして建てたんです。僕と妻は幼馴染みで、小さい頃はよく僕の家で遊んだんですよ。つまりこの家は僕と妻の原風景なんです」

【関連】悪質な性加害事件を隠蔽! 警察の“身内にアマアマ”な体質を元警察官が徹底暴露 ほか

そう説明してくれるのは運送会社を経営する阿部努さん(仮名・66歳)。夫婦でノスタルジーを共有できるというのも羨ましい話だが、阿部さん夫婦にはもっとドラマチックな背景があった。

なんと2人は3年前に「50年ぶり」の再会を果たして結ばれた初恋同士だったのだ。

「話せば長くなりますが…」と前置きしたうえで阿部さんが語ってくれた経緯によれば、阿部さんと奥さんの幸子さん(仮名・63歳)は物心ついた時から一緒にいて、小学校高学年になる頃にはお互い恋心を意識し始めていたのだが、阿部さんが中学生の時に幸子さんが家庭の事情で引っ越してしまい、50年間ずっと離れ離れだったという。

「ろくに別れも惜しめないような感じで幸子はいなくなりました。幸子のことをずっと忘れられなかった僕はどんな女性と付き合っても満たされず、ずっと独身で、オヤジの会社を継いでからは仕事が家族みたいなものでした。幸子の方は親の勧める相手と見合い結婚をしたのですが、うまくいかなくて離婚したんです」

「結婚生活がうまくいかなかったのは、私も努さんのことがずっと頭にあったからだと思います」(幸子さん)。

お互い相手に思いを残しつつも連絡のとりようがなく、再会は諦めていた2人に奇跡が起こる。