八方塞がりの打開策は鉄オタ!? 石破首相が維新・前原&公明・斎藤「鉄ちゃん3連合」路線を模索

石破茂首相 (C)週刊実話Web
【永田町ドキュメント1】

石破首相は2025年度予算案の衆院通過と、3月中の成立にメドを付けつつある。

際立つのは日本維新の会の前原誠司共同代表と、公明党の斉藤鉄夫代表との蜜月。首相は3人の連携で厳しさを増す政局を乗り切りたい考えだ。

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前原氏と極秘食事会

「高校授業料無償化は4月からの段階的な実施を考えたい。社会保険料の引き下げは、政府も方向性は同じなので、検討をスピードアップさせたい。どうか協力をお願いしたい」

1月22日夜の首相公邸。石破茂首相が頭を下げたのは、日本維新の会の前原誠司共同代表だった。

前原氏が公邸に着いたのは午後7時過ぎ。報道各社の首相番記者に気付かれないよう裏側の門から公邸の中庭を抜けて中に入り、応接間に通された。

首相はそこで約2時間、食事を交えて前原氏と極秘会談した中で出たのが先の発言だった。

会談直後に首相と電話でやり取りをしていた旧知の古参記者が話す。

「少数与党において野党の協力がなければ、予算は成立させられない。だからこそ首相は盟友とも言える前原氏の助けを得て成立を図ろうと懸命になっている」

前原氏も党内基盤が弱く、教育無償化で成果を上げなければ、自身の立場を失いかねない。

「首相は『前原さんも大変なんでね』と言っていた。お互いに利害が合致するから会っている」(同)

首相が極秘に話をするのは、何も前原氏だけではない。

公明党の斉藤鉄夫代表もその1人だ。

内閣官房に詰める政府関係者が明かす。

「もっぱら電話で話をしている。首相は鳥取、斉藤氏は広島と、同じ中国地方出身で仲がいい。国会運営や重要な政策課題、参院選での連携など、いろいろなテーマで話し合っている。いま、政治の大きな方向性はこの2人の話で決まっていると言ってもいいのではないか」