横綱審議員はお飾り? 豊昇龍“全会一致横綱昇進”にツッコミ「そんな判断でいいんかい」

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こんな横綱審議委員会(横審)でいいんかい。

新横綱豊昇龍(25)が本格的に動き始めた。2月7日、まわしを締めて土俵に降り、たっぷり汗をかいた豊昇龍は「(昇進した以上)やるしかない。(春場所まで)あと1カ月ちょっと。しっかり合わせていく」と早くも史上10人目の新横綱優勝を目指して闘志をかきたてていたが、いまだにその昇進を巡ってイチャモンが絶えない。

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豊昇龍の横綱昇進は初場所の9場所ぶり2度目の優勝が決め手となったのは言うまでもないが、直近3場所の勝ち星は8勝、13勝、12勝の計33勝。これは大関昇進のレベルで最高位の横綱に上がれる数字ではない。

このため、千秋楽に開かれた審判部の会議では「もう1場所、様子を見るべきじゃないか」と一部の委員から反対の声が上がった。

しかし、今年10月にロンドン公演、来年6月にはパリ公演を控え、協会内にはどうしても新横綱が欲しい事情があっただけに、高田川審判部長(元関脇安芸乃島)が「私の責任で判断した」とゴーサインを出したのだ。

現在の横綱審議員はお飾りのような機関!?

当然、千秋楽翌日に開かれた横綱のお目付け役ともいうべき横審は「紛糾するのでは」と予想されたが、なんと9人の委員が全会一致で推薦を決めた。

このハードルの低さに心ある大相撲ファンはビックリ。元NHKアナウンサーの藤井康生氏も自らのユーチューブで「ホントに1人も反対者はいなかったのか。私なら手を挙げていない」と異を唱えている。

「横審といえば、横綱に対してある種の強い思い入れのある人たちの集まりです。そのオメガネにかなわなければ、協会の事情に関係なく、昇進を拒否してきました。小錦も貴乃花も蹴られたことがあります。ところが、最近は協会の意のままに動く、お飾りのような機関になり下がってしまった」(大相撲担当記者)

横審は初場所途中で引退した照ノ富士にも「巡業にも真面目に参加し、よく頑張っている」と何の決議も出さなかった。肝心の本場所は休場続きだったのに…。

世間の横審に対する“物言い”が止まない。

「週刊実話」2月27日号より