「親が親なら子も子」 中国ゲーム依存対策の裏側と旧正月(春節)訪日客の意外な“お目当て”



春節の訪日旅行者の目当てはネットカフェ!?

中国のSNSでは日本のネットカフェも紹介されている
『未成年者オンラインゲームサービス消費管理要求』では、以下のようなルールが設定されている。

・未成年者の課金上限
8歳未満:課金禁止

8歳以上16歳未満:1回50元、月200元まで

16歳以上18歳未満:1回100元、月400元まで

・過失責任の割合
ゲーム会社の過失(認証システムの不備など):100%責任

保護者の監督責任違反の場合:ゲーム会社30~70%の責任

・保護者の典型的な過失
身分証明を親が代行登録する

大人のアカウントを未成年者に貸す

顔認証で未成年者の年齢を偽る行為を助長

・ゲーム会社の責務
課金管理システムの整備

返金対応や苦情処理窓口の設置

このように未成年者への課金制限が徹底される一方で、無課金ユーザーに対する直接的な規制はほとんど存在しない。

親の監督責任を課金に関連づけたルールが特徴といえる。

春節の訪日旅行では、日本の端末を利用して中国のインターネット規制を回避し、自由にゲームを楽しむことを目的とする未成年者も多い。

課金をしなければ、プレイ時間の制限は技術的に完全に防ぐことが困難であり、ネット上には規制突破の方法が広く共有されている。

特に、日本のネットカフェはリピーターを集めている。

シャワーが利用できるネットカフェも多く、宿泊代わりとして活用可能で、中国の「グレートファイアウォール」(=情報セキュリティ)を回避して年齢や時間の制限なしに自由にネットを利用できることは、大きな魅力となっている。

しかも1泊2000~3000円程度でドリンクバーや軽食が料金に含まれている場合もあり、手軽に日本文化を体験できるからだ。