救世主は安倍晋三元総理の妻・昭恵夫人!? 森永卓郎がトランプ再登板以降の世界の危うさを指摘

森永卓郎 (C)週刊実話Web
アメリカ新大統領のトランプ氏は、就任前から吠えまくっていた。

カナダに対して高率関税を課すことを通告したうえで、「カナダはアメリカの51番目の州になればよい」と宣言し、パナマ運河の運営はアメリカが行うべきとして、奪還を宣言した。

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また、デンマークの自治領であるグリーンランドに関しても、安全保障上の要衝であるとして、アメリカへの譲渡を要求し、実現しない場合は軍事力の行使も示唆した。

私は勘違いをしていた。

トランプ大統領が「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」と言うときは、アメリカ合衆国を指すと考えていたのだが、彼の頭の中の「アメリカ」は、北アメリカ大陸を指しており、その地域は自分のものとして徹底的に守る。

その代わり、それ以外の地域に関しては安全保障上の責任を持たない。

世界の警察としての責任を放棄するということなのだ。

一方の中国は、BRICS(ブラジル・ロシア・インド・チャイナ・南アフリカ)をベースとして、ASEANなどの新興国を中心に、米国の対抗勢力を結集しつつある。

かつての東西対立は、資本主義勢力と共産主義勢力だったが、今、起きようとしている変化はそうしたイデオロギー対立ではなく経済ブロック間の対立になろうとしている。

例えば、沖縄の海兵隊のグアム移転も始まる。

つまり、アメリカは防衛ラインを引き下げ、無条件に日本を守ることはしないということだ。

そこで問題になるのが、日本の立場だ。

東西対立の時代は日本は考える間もなく、西側に属していた。

しかし、新しい世界秩序で日本はアメリカにも、中ロにも属していないのだ。

そのため、今後の日本は、(1)アメリカにつく、(2)中ロにつく、(3)どちらにもつかない、という3つの選択肢を持つことになる。

ただ、中ロにつくのは現実的ではないから、(1)か(3)の2択ということになる。