金正恩総書記に続き妹・与正氏が「子供」を公開! 北朝鮮で何が起きているのか“最新情勢”を徹底解剖



派兵兵士の遺族には「口外禁止」を強要

「ウクライナ軍が越境攻撃を続けているクルスク州には、1万2000人規模の北朝鮮部隊が送り込まれているとされます。そのうちの3000人強の死傷者が事実とすれば、3割近い損耗率となる。一般的に陸上兵力の場合、損耗率が3割を超えると組織戦闘力を損失する事実上の『全滅』となるので、本国の朝鮮人民軍首脳部は大きな衝撃を受けているに違いありません」(軍事ライター)

正恩氏がウクライナ戦線で戦死した北朝鮮兵士の遺族に「口外禁止」の誓約を強要しているとの事実も明るみに出た。

また、昨年12月のNHK報道によれば、派兵は北朝鮮が主導して提案したもので、正恩氏は最大10万人規模を派兵する意向をもっているという。

「今後、派兵兵員が増えれば、死傷者も増加します。死傷者のほとんどは正恩体制に懐疑的な若年層です。遺族や若年層に広がる正恩体制への不満を100%封じ込むのは不可能。今年の体制維持にはマイナスに働く」(前出・外交関係者)

ゼレンスキー大統領は11日、クルスク州で2人の北朝鮮兵を捕虜にしたことを発表した。

正恩氏肝いりの「国防5カ年計画」は最終年に入った。未達成は、まず原子力潜水艦の保有と潜水艦発射弾道ミサイルの保有、そして核弾頭の小型化・超大型化・戦術核化だ。

「原子力潜水艦と潜水艦発射弾道ミサイルの保有はワンセットで、米露英仏中の5カ国しか保有しておらず現状ではハードルが高い。また、核弾頭の小型化・超大型化・戦術核化については、2017年9月以降、核実験を行っていないため、目標が達成されたか否かうかがい知ることはできないが、北朝鮮はすべて『成功』と言い張っている。経済、内政面は成果もなく問題だらけ」(前出・軍事ライター)

金一族体制も最終年を迎えてくれると、いいのだが。

「週刊実話」1月30日号より