石破首相の立憲との「大連立」、夫婦別姓推進発言で党内対立が激化! もはや参院選では惨敗が確実に

石破茂(C)週刊実話Web
【石破政権の怨念政治2】

令和の日本列島改造で気分は田中角栄元首相。石破茂首相による政敵、安倍晋三元首相への怨念政治は今年も続きそうだ。

昨年、石破首相は裏金問題で徹底的に旧安倍派(清和政策研究会)議員を世間のさらし者にし、衆院選で多くを落選させる荒業をしてみせた。

【関連】「国民民主は調子に乗っている」政権奪取に王手の国民民主党・玉木代表を襲い始めた思わぬ逆風 ほか

今年は安倍氏が絶対にやらなかった選択的夫婦別姓制度を実現させ、安倍氏が忌み嫌った立憲民主党との大連立に走る可能性も取り沙汰されている。

岩盤保守層の自民離れに拍車が掛かるのは必至だ。

立憲との「大連立」に含み

石破首相が独自色を出すために注目したのが、選択的夫婦別姓だ。

導入に前向きな姿勢を示したかと思えば、党内の反発に配慮して中立を装うこともある石破首相だが、最近は「推進したい」という本音をあまり隠さなくなってきた。

昨年12月の臨時国会閉会を受けた記者会見では「議論の頻度を上げて熟度を高めることに力を入れていきたい」、「野党のほとんどがこれをやるべきだ、与党の公明党もそういう意見だ。経済界もそういう意見であるという背景をよく認識した」と語ったほどだ。

安倍氏が容認しなかっただけに、石破首相にとっては是が非でも進めたい政策案件なのかもしれない。

この問題を扱う衆院法務委員会の委員長には立憲民主党の西村智奈美前代表代行が就いており、今通常国会で議論になるのは間違いない。

自民は党内対立が激化し、大政局の末、夏の参院選を前に大混乱に陥る可能性もある。

その立憲との大連立構想は浮かんでは消え、消えては浮かぶ。

これも安倍氏が存命なら絶対に認めなかった構想である。

立憲は安倍政権時代に決まった集団的自衛権の限定行使について「違憲」との立場を維持しており、安倍氏は国家観がまるで違う立憲を敵視していた。

だからこそ、石破首相はあえて立憲と組む可能性があるといえるわけで、元日のラジオ番組で石破首相は大連立について「選択肢としてあるだろう」と述べた。

立憲の野田佳彦代表や日本維新の会の前原誠司共同代表との関係にも触れ「中道政治を目指し、相通じるものがある。長い友人で信頼でき、裏切られたことが一度もない」と賛辞を送ったのだった。