【2025年の大予言】中国とロシアの積極介入で爆発5秒前! アフリカ全土を巻き込む「アフリカ大戦争」の予兆



民族自治による「統一政府」が誕生する日

西アフリカのニジェールでも、マリと同様の動きが進行している。

2023年7月に親フランス派のモハメド・バズム大統領がクーデターによって拘束され、新たに軍事政権が樹立された。

これを支えたのが、イスラム過激派ゲリラとの戦いで共闘してきたロシアのワグネルである。

ニジェールは世界有数のウラン産出国であり、その多くが旧宗主国であるフランスに輸出されてきた。

これをロシアに押さえられると、いまでも電力の6割以上を原子力発電に頼るフランスにとって死活問題となる。

話はそれだけで終わらない。

ニジェールがロシア側につけば、主なウラン産出国の中で明確に西側陣営と言えるのは、カナダとオーストラリアぐらいになる。

世界で産出されるウランの半分以上がロシアや中国などの影響下に置かれると、核戦略が根幹から揺らぐことにもなりかねない。

世界の平和維持に関わる問題であり、そうなればさすがにアメリカも「我関せず」とはいかないだろう。

そのため2025年度中には、「西側諸国がニジェールに軍事介入するのではないか」との見方が強まっている。

ロシアが後押しする現政府軍vs西側が支援する元大統領軍といった構図だ。

ニジェールは欧州との距離が近いため、本格的な戦闘が始まれば大量の新型兵器が送り込まれて激戦必至。場合によってはアフリカ全土の利権をめぐり、周辺諸国も参戦する大戦争となる。

結果、アフリカは荒廃するに違いないが、その後のキーマンと目されるのが、エチオピアからイギリスに亡命しているハイレ・セラシエ1世の末裔だという。

セラシエ1世はエチオピア帝国最後の皇帝で、そんな由緒正しき家系のもとで、民族の自治による「アフリカ統一政府」が、そう遠くない将来に誕生するかもしれない。

『検証 2025年の大予言』(小社刊)より