「未熟な妻をテクニシャンにしてほしい」夫婦同伴で“男のワンダーランド”を訪れた年の差婚客の欲深き願望



妻は店でも通用しそうなテクニシャンに

その具体的な中身をここで書くことはできないが、夫の方は何がなんでも妻にプロのテクニックを取得させたかったらしく、夫婦で4日間通い詰めたという。

「その甲斐あって、奥さまの方は今すぐお店でも通用しそうなテクニシャンになりましたが、この4日間で全身が筋肉痛になったとおっしゃってました。特に腰痛と肩こりがひどく、さらに腱鞘炎になり、首もガチガチ。顎もガクガクでまともに食事ができなかったと言っていましたよ。『私って普段そんなに身体を酷使していたってこと!?』って我ながらびっくりしました。もちろん奥さまの頑張りにも感動です」

愛する夫のために妻が奮闘する中、ふがいないのは当の夫だったという。

「奥さまのテクニックにケチをつけるわりにはだらしがなかったですね。こらえ性がなくてすぐ果てちゃうんです(苦笑)。せっかく奥さまがいい感じにコツをつかみそうになっているのに、ダンナさんの方がギブアップなんですよ。そうするとまたダンナさんが臨戦態勢になるまで待たなきゃならないじゃないですか? そのインターバルがもったいなかったですね。あと、これはこっそり奥さまが言って来たんですけど『主人ばっかり気持ち良くなって、なんかズルくないですか』って。確かにその通りなんですよ。奥さまをにわか風俗嬢に仕立て上げるのなら、自分もビデオの男優に弟子入りするくらいじゃないと不公平ですよね」

夫婦の基本は「持ちつ持たれつ」、それは夜の生活においても心がけるべきかもしれない。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。