騙されるな!「103万円の壁」撤廃裏で厚労省が社会保険料の増額を画策 石破政権は「悪夢の年金国会」で来夏参院選惨敗へ



厚生年金積立金も放出の動き

5年に1度の年金改革である。

通常国会に出される政策は「106万円の壁」撤廃だけであるはずはなく、ほかにもある。

目下、厚労省が画策しているもう一つの大きな案件は、厚生年金の積立金を基礎年金(国民年金)の財源に振り向けようという改革だ。

財政状況が悪化している基礎年金の底上げを狙ったもので、厚労省の担当者は「すべての国民が受け取る基礎年金の給付水準が上がる」と理解を求める。

だが、この説明でストンと腑に落ちる国民はほとんどいないだろう。

逆にサラリーマンから「老後のために支払ってきた厚生年金の積立金を基礎年金に流用するのはまかりならん」と怒りの声が今後、噴出することが予想される。年金不信に拍車が掛かるのは間違いない。

もちろん、通常国会で野党は年金だけでなく、裏金問題でも自民を徹底的に攻撃し続けるだろう。

来年夏には東京都議選も控えている。

通常国会、都議選、参院選とホップ、ステップ、ジャンプとばかりに石破自民政権は瓦解していきそうだ。

「週刊実話」1月2日号より