元DeNAバウアーがソフトバンク入り決断か 現役ドラフトで“一番弟子&専属通訳”譲渡説

DeNAベイスターズとの複数年契約は無理がある

2人の関係は、唯一無二の側近選手といえ、敬愛するイチロー氏を追ってホークスからメジャーに挑戦した川﨑宗則氏に近い。

「厄介な転校生のバウアーがチームに溶け込めたのは、上茶谷の気配りがあったからこそ。横浜復帰には不可欠な存在であり、重要なパーツ。それを放出するとは。これでバウアーのDeNA復帰は完全に消滅した」(DeNAベイスターズOB)

それほど重要なコマを、現役ドラフトの放出リストに載せたのはなぜか?

「チームの輪を大事にする三浦大輔監督が、トラブルメーカーでもあるバウアーの復帰に難色を示し、上茶谷ともども一掃。一方で、感謝の気持ちもあり、他球団でのNPB復帰の環境をアシストするのが狙いとも伝えられています」(球界関係者)

メジャー各球団のGMや代理人が一堂に会して移籍交渉するウィンターミーティングが、現地時間12月8〜12日まで米テキサス州・ダラスで開かれた。

NPB関連選手も注目されたが、関心は佐々木朗希(ロッテ)と菅野智之(巨人)に集中し、今年もバウアーは蚊帳の外。現地の情報では、本人も代理人レイチェル・ルーバー氏もメジャー復帰を断念。日本球界で稼ぐ方針に転じたという。

そのため、日本のマスコミはこぞって今シーズン、メキシカンリーグ(レッドデビルズ)で10勝0敗、防御率2.48の好成績を誇り、チームを優勝に導いたバウアーのベイスターズ復帰の可能性を報じ始めたが、基本条件を「3年45億円」につり上げ、最終的に争奪戦から撤退するのではとみられている。

ベイスターズには今季カブスに移籍した今永昇太の譲渡金が10億円あり、獲得は可能だが、複数年となると厳しい。それが可能なのは、金満球団の巨人とソフトバンクで、とりわけ巨人は菅野の穴埋め役を探していたところでもある。