夫は76歳の“47歳差婚” 20代女性介護士が明かす「愛があれば年の差なんて」のリアル

夫婦生活も月3ペース

「父の兄である伯父さんです。伯父さんは実は昇さんの元教え子で、つい最近まで交流していた人なんです。その伯父さんが昇さんの人柄や家庭環境なんかを絶賛してくれたおかげで、どうにか結婚を認めてもらうことができました」

その後、Aで結婚を発表するとスタッフや利用者の間でどよめきが起こり、その後に祝福の嵐に変わったという。

「もちろん、皆さん、色々思うことはあるでしょうし、白い目で見る人もいると思いますが、昇さんの余生が幸せになるようにふたりで頑張るだけです」今年、涼花さんと昇さんは結婚2周年を迎えたが、いまだに新婚気分でラブラブだという。

「お揃いのクマさん柄のパジャマを着て、毎晩手を繋いで寝ています。夫婦生活も10日に1回ペースでありますよ。…いえ、こんなこと他人に言うもんじゃないんですけど、高齢の夫も私を喜ばせるために頑張ってくれていて、幸せだということをアピールしたかったんです♪」

涼花さんは「コウノトリの来訪も大歓迎!」と顔を赤らめるが、「愛があれば年の差なんて」という言葉は、彼女のためにあるのかもしれない。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。