上沢直之のソフトバンク入りは「令和の江川事件」なのか 制度の穴を突く移籍に苦言相次ぐ 新庄監督も激怒か

上沢直之のインスタグラムより
メジャーリーグから福岡ソフトバンクホークスへ移籍し、日本球界復帰を果たした上沢直之投手が、かつてない批判を浴びている。そのさまは、さながら“令和の江川卓”を想起させるほどだ。

上沢は昨季オフにポスティング制度を利用し、9年間所属した北海道日本ハムファイターズからメジャーへ移籍。かつて松坂大輔氏らも属したボストン・レッドソックスに入団したが、わずか2試合の登板に終わり、シーズン途中にあえなく帰国となった。

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「上沢は日ハム時代、人格者として知られ、選手・記者からの評判も良かった。その信頼から、球団はわずか100万円以下の譲渡金でもポスティングを認めました。いわば、彼の夢を後押しした形です」(スポーツ紙記者) 

その信頼の高さは、上沢が渡米する際、球団公式YouTubeにて、20名以上の選手がメッセージを寄せる動画が公開されたことからもわかるだろう。また、帰国後には球団施設でトレーニングを行った他、球団のイベントにも出席していた。 

となれば、日本復帰は古巣・日ハムに戻ると思われたところ、12月16日にソフトバンクとの契約が発表されたのだった。 

「もちろん、どのチームに入るかは本人の自由。ですが、黒田博樹氏、上原浩治氏、佐々木主浩氏、田中将大など、メジャー帰りの選手は古巣に戻るのが定石。上沢はさらに、日ハムの後押しでメジャー挑戦できた経緯もありますし、印象は悪くなるでしょう」(同) 

ファンだけでなく、新庄剛志監督にも怒りがうかがえる。