維新新代表・吉村知事が「橋下復権」「前原の乱」で目論む政権奪取の皮算用

吉村洋文知事(C)週刊実話Web
打倒自公政権に向け、日本維新の会の創業者、橋下徹・元大阪府知事が立ち上がった。

先の衆院選で議席を減らした維新は、代表選で大阪府の吉村洋文知事を選出した。吉村氏は橋下氏直系として知られる。

その吉村氏が共同代表に指名したのは前原誠司元外相だった。

前原氏のミッションは与党寄りである国民民主党の玉木雄一郎代表を潰し、野党を糾合すること。自民党は「前原の乱」の幕開けに戦々恐々としていた――。

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12月1日の維新の代表選で圧倒的多数で選ばれた吉村氏は、記者会見で来夏の参院選で野党候補の一本化のため「予備選」を行う考えを表明した。

全国に32ある1人区は参院選の趨勢を左右するからだ。

「(野党間で)潰し合うよりは、まず準決勝(予備選)をして(与党と)1対1の対決に持ち込むべき。全国に候補者を立てまくるつもりはありません。野党第1党は目指さない。野党第1党ではなく、与党過半数割れを目指します。そのほうが公約実現に近づく」

野党第1党を目指し、立憲民主党を「叩き潰す」と言ってはばからなかった馬場伸幸前代表の路線の大転換である。

馬場氏は「与党と是々非々で臨む」と語っていたが、吉村新執行部は政権側と対決路線をひた走ることになる。

全国紙政治部記者の話。

「予備選構想は橋下氏がかねて主張していたものです。吉村氏の代表就任会見は橋下氏の主張と重なる点が多く、すでに橋下氏のコントロール下に置かれています。橋下氏は衆院選の際も予備選を求めていました。しかし、馬場氏は立憲と候補者調整を行う気はサラサラなく、橋下氏の意向を無視し続けた。キレた橋下氏は衆院選後、馬場降ろしの先頭に立ったわけです」