ロシア派兵で500人以上の兵士が死亡か 北朝鮮で勃発し続ける不測の事態の最深部をすっぱ抜き!



北のロケット砲は精度の悪さと不発弾だらけ

11月16日、英フィナンシャル・タイムズ(FT)はウクライナの情報機関の情報を引用し、今年初めにウクライナ軍に奪われた領土の奪還を目指すロシアを支援するため、北朝鮮はロシアに自国産の『170ミリM1989自走榴弾砲』50門と『240ミリ多連装ロケット砲システム』20基を提供し、それらはクルスク州に移送されたと報じた。

「北朝鮮は今年8月、240ミリ多連装ロケット砲システムの試験射撃を実施していますが、このロケット砲は開発中ですから、まだロシアへ提供できないはずですが…」(軍事ライター)

北朝鮮は2010年、各種多連装ロケット砲を韓国西海、北朝鮮から11〜15キロにある延坪島に撃ち込んだことがある。

「このとき、1回目150発と2回目20発に分けて発射しましたが、1回目の150発のうち延坪島内には約60発、残りは海に着弾しました。島内にわずか40%しか撃ち込めなかったのは、射撃精度の悪さを証明している。また、合計170発のうち約20発、12%が不発弾でした。通常100発発射すれば不発弾は1〜2発程度です。北朝鮮が実戦場で使用した弾が12%も不発というのは度を超しています。北朝鮮が、現在戦闘中のクルスク州で砲撃すれば、友軍陣地にも弾が落下する恐れがあるうえ、多くの不発弾が発見されることになる」(同)

将校選抜を逃れようと健康診断書を偽造した容疑で摘発された兵士は、朝鮮労働党への入党や除隊後の大学入学の推薦が全面保留となり、除隊しても重労働の現場に追いやられる不利益を受ける。

それでもなお、選抜を避けようとする風潮は減っていないという。

「加えて、ウクライナ戦争に参戦させられ、粗末な欠陥兵器で、戦死しなくても命の危険に晒されるとなれば、将校になろうと思う者がさらに減り続けるのは容易に予想がつく」(同)

北朝鮮、そして韓国で勃発した不測の事態はどこまで広がりを見せるのか。

「週刊実話」12月26日号より