小倉智昭さんはネット史に残る偉大な存在だった? 訃報に“あの動画”を思い出すネットユーザー続出

小倉智昭 (C)週刊実話Web
12月10日に逝去したことが発表されたフリーアナウンサー・小倉智昭さんを惜しむ声が止まない。

生前の功績を称える声も多く、一部では「小倉さんがインターネットの歴史に残る人物だったのでは」との評価が相次いでいる。

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小倉さんを語る上で欠かせないのが、ネット黎明期である2003年、突如駆け巡った“フェイク動画”だ。

当時、まだ動画サイトも「ディープフェイク」という言葉もない中で、この動画は大きなインパクトを残すことになる。

「小倉さんが司会を務める『とくダネ!』(フジテレビ系)のOPトークで、カツラを落とす動画が拡散されたのです。もちろん、これは合成された偽物。実際には放送されていないフェイク動画ですが、当時の『東京スポーツ』で報じられるほど話題になりました」(芸能ジャーナリスト)

この動画は小倉さんを象徴する映像として、その後もネット上で拡散され続けるデジタルタトゥーのようになってしまい、ハリウッドザコシショウがものまねするなど、お笑い界でもネタにされた。

「いわば、小倉さんはのちに世界中で問題になるフェイク動画の被害に遭った先駆け的存在といえる。これは、動画サイトで文化のひとつとなる改変動画においてもそうで、今日のネットカルチャーに影響を与えたといえるでしょう」(サブカルライター)