「お触り」をとがめられ逆ギレ! キャバクラで暴行&強制わいせつに及んだ“オレ様警官”たちの卑劣



悪行の限りを尽くし、裏取引で無罪放免

「理由は店側が女の子の枕営業を黙認していたことが彼らにバレたからです。どうして、一見客の彼らが知っていたのかは分かりませんが『ヘタをすれば店が売春防止法違反に問われて、最悪閉店に追い込まれる』と支配人がみんなに説明しました。それで従わざるを得なくなったんです」

すっかり酔いが覚めたのか、彼らはチェックを済ませるまでもなく、5万円ほどをレジに置くと、涼しい顔をして店を出て行ったという。

「彩ちゃんのドレスはビリビリだし、無理やり局部を顔に押し付けられた子は唇の端が切れて血を流しているし、床に押し倒された子は腕も足もアザだらけだし。もちろん店内もメチャメチャです。バカラのグラスもドンペリも割られて大惨事でした」

本来ならば、暴行・傷害・強制わいせつ・器物損壊・業務妨害の重罪であるが、裏取引の成立により彼らは無罪放免となった。

「確かにスネに傷を持つ店側も悪かったかもしれないけど、それにしても非道すぎます。あれが現役の警察官だと思うと反吐が出ますね。私、10年以上この世界にいますけど、あれほど悔しかったことは初めてです」

ちなみに愛奈さんは最近Aの姿を偶然テレビニュースで目にしたという。

「ある事件現場で現場検証していたのがニュースに映ったんです。思わず鼻をかんで丸めたティッシュをテレビ画面に投げつけちゃいました」

警察官の風上にも置けないやつはどこの誰だ?

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。