ミュージシャンの布袋寅泰と吉川晃司による伝説のバンド『COMPLEX』が、今年1月に起きた能登半島地震の復興支援として石川県に約10億円を寄付することを発表し、話題を呼んでいる。

「この莫大な寄付の発表は10月27日、布袋、吉川のそれぞれの公式HPで行われたが、原資となったのは公演で集めた資金。同バンドは今年5月15日と16日に東京ドームで被災地支援コンサートを開催したが、これに賛同したファンのチケット代、DVDやグッズなどの収益が10億近く集まったため、寄付を発表した。県はこの金を第一次産業の復興や子供の育成資金などに活用するそうです」（芸能記者）

【関連】石破政権が“倒閣封じ”を画策「前門の玉木」「後門の小沢」を退ける3つの掃討作戦 ほか

1988年の結成後2年で活動休止した『COMPLEX』は、実は東日本大震災の直後にも一日限り“復活”し、公演収益を被災地に寄付したことがある。

また、吉川は東日本大震災の際に単独、被災地を訪れボランティア活動に従事していたが、被災地の復興に手を貸す姿をSNSなどで宣伝することはなかった。

そのためか、今回の莫大な寄付報道を受けてXでは『COMPLEX』がトレンド入り。「最強タッグか」「イケオジ！ロックだな！！」「カッケー」などの書き込みが並んだのである。

もっとも、義侠心に満ちたこの伝説のバンドの武勇伝が注目される一方で、面目を失いかけている人物がいる。それがほかならぬ石破茂首相だ。

理由を政治部記者がこう語る。

「Xには『COMPLEX』についてのさまざまな投稿がなされたが、中でも目立ったのが莫大な寄付額と行動力を称賛した『政府より力あんな』という書き込みで、これを見出しにニュースを配信したサイトも多かった。この書き込みは迅速な能登の復興支援をせき止めまくってきた政府に対する嫌味を含んでいるが、石破首相は岸田政権時代の悪しき風潮を一掃し、能登支援に乗り出し始めていたため、お株を奪われた格好なのです」