まさに踏んだり蹴ったり

事実、岸田政権が財政出動を渋っていたため、被災地は地震から半年たっても倒壊した家屋がほぼ手付かずのままだったが、石破氏は首相就任後初の地方公務として能登を視察。「地震、水害で（避難者の）心が折れそうになっている時が政府の仕事だ」とあいさつし、その後能登復興支援を含む補正予算を閣議決定したのだ。

「ところが、この『COMPLEX』の10億円寄付で、再び風向きが変わりつつある。被災地ではまたしても『政府の支援は遅すぎる』との話が蒸し返され始めたからです。思えば石破首相は、訪米時には大統領に返り咲いたトランプ氏に会談を拒否され、総選挙中の視察時に撮られた動画が公開されると、『おにぎりの食べ方が下品すぎる』と世間の反感を買った。また、国民民主党が年収103万円の壁を解消し、178万円に引き上げる法案を提出したが、こうした事態を招いた石破政権に財務省はオカンムリ。今や支持率も急落中なのです」（同）

まさに踏んだり蹴ったり。石破政権の前途は波乱含みだ。