「黙々栄作」と呼ばれた佐藤栄作の意外な素顔 妻が語った“もう一つの顔”「男なら手を出す遊びはひと通りやっておった男なんです」
お手伝いさんが総理の洗濯姿に呆れ退職
ノンフィクション作家の上坂冬子による『宰相夫人の昭和史』(文藝春秋)によれば、代沢の邸宅は佐藤が第3次吉田内閣で郵政・電気通信相に就任して間もなく住み始めた。
旧三井財閥系の実力者が粋を凝らして建てた純日本家屋で、敷地500坪、庭の茶室は病床にあった岩倉具視公を明治天皇が見舞ったといわれる、由緒ある建物が移築されたものらしい。
ちなみに、佐藤が総理になったのを機に、別棟として母屋に佐藤の居室を増築し、のちに佐藤の死後は妻の寛子が使っていたとされる。この佐藤の居室は窓、引き戸などすべてに、防弾ガラスがはめ込まれていたそうである。
佐藤夫妻は総理就任後、この邸宅に住んでいたが、大学紛争などが拡大してきた昭和42年から同44年4月の「沖縄デー」の頃には、手製のガス弾が投げ込まれるなどの物騒、近所迷惑もあって、それ以後は総理公邸ヘ生活の拠点を移している。
その公邸の生活についても寛子夫人は、こんな意外な「黙々栄作」の素顔を語ってくれたものだった。
「主人は元来まめなほうでしたから、風呂場に行くときは浴衣姿で、自分の下着をぶら下げているんです。自分でその下着を洗っているんですね。こうした姿を見ていたお手伝いさんの女性が、ある日、こう言ったんです。『天下の総理大臣のところでの仕事なら勉強になるだろうと思っていましたが、夢も壊れたので辞めさせてください』と。結局、彼女は2週間足らずで辞めていきましたね」
総理公邸の生活では、まだまだ意外な一面を見せる宰相であった。
(本文中敬称略/以下、次号)
文/小林吉弥
「週刊実話」12月5・12日号より
小林吉弥
政治評論家。早稲田大学卒。半世紀を超える永田町取材歴を通じて、抜群の確度を誇る政局・選挙分析に定評がある。最近刊に『田中角栄名言集』(幻冬舎)、『戦後総理36人の採点表』(ビジネス社)などがある。
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