「ドール業界の大谷翔平になりたい」“新生オリエント工業”社長・岡本祐也氏に世界最速インタビュー

オリエント工業ショールームで撮影
「突然になりますが創業者であり、長年にわたり会社を牽引してまいりましたオリエント工業の代表『土屋日出夫』が、体調を優先することを決断し引退を決定いたしました」

オリエント工業から突然の発表があったのは、今年8月21日。これまで多くのファンから支持されてきたラブドールの老舗メーカーなだけに、悲しみの声に溢れかえった。

しかし11月1日に「この度、事業存続の瀬戸際にて海外ECサイトを展開される岡本祐也氏のお力添えで事業継承の運びとなり、営業を再開させていただくことになりました」との吉報が届き、オリエント工業は再スタートすることになった。

新生オリエント工業を牽引する岡本祐也氏とは、一体どのような人物なのか。11月11日のギャラリー&ショールームのリニューアルオープン目前に、他メディアに先駆けて世界最速で気になることを色々と聞いてみた。
岡本祐也氏(オリエント工業公式サイトより)
―まず岡本さんの経歴をお伺いしたいです。 

「1984年8月22日生まれ――事業終了が発表された次の日が誕生日でして――東京の大井町出身です。高校を1年で中退して20歳前後まで、とび職をやっていました。よくあるような話ですけどね…(笑)。吹っ飛ぶくらい親方に殴られていましたね」 

―どのような経緯でオリエント工業と出会ったのでしょうか? 

「このままじゃ体が持たないと思って勉強して、高卒認定をとってアメリカへ留学したんです。そこでも猛勉強して、ハーバード大学に入れるくらいのGPA3.89を獲得しました。その後、日系商社に入ってアメリカ国内を転々として、縁が縁を呼んでオリエント工業さんと出会いました」 

―事業継承に至った経緯は、どのような流れがあったのでしょうか? 

「先代の“体調が悪いので勇退する”という意向があったのですが、従業員の未来や雇用の問題がありました。辞めるとは言いながらも、どこか“続けていける道”を模索する会社と、私の“世界に通じる日本の技術を継承したい”という意向が合致して、話がトントン拍子にまとまりました」