内紛爆発!“馬場排除”の代表選開催で吉村・維新に高まる分裂&空中分解の可能性

吉村洋文大阪府知事(C)週刊実話Web
野党大躍進の衆院選において、「独り負け」状態だった日本維新の会。同党ではこの事態を招いた“馬場伸幸代表排除”の機運が高まっていたが、ここにきてその動きが加速した。

「維新は所属する国会議員や地方議員らを対象に代表選を実施するか否かの投票を実施。その結果、賛成多数で12月1日投開票(11月17日告示)で代表選を行うと発表したのです」(大手紙政治部記者)

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ただ、それも無理もない話と言える。

今回の衆院選では立憲民主党が50議席も伸ばしたほか、国民民主党も比例票で前回の約259万票から約617万票と大幅増、議席も7議席から28議席と4倍になった。

対する維新は比例で約300万票も減らした上に、公示前より6議席も失う泣きっ面に蜂状態だったが、原因の一端が馬場氏の動向にあったことは明らかだからだ。

そのため、総選挙後に激しい“馬場おろし”が渦巻いたのはご存じの通りだ。

「総選挙の大惨敗の責任を取り、馬場代表と選対本部長は辞職すべきだ!」

10月30日に開かれた日本維新の会の役員会で、浅田均参院会長は馬場代表に公然と代表辞任を突き付けた。

また、これに元東京都知事の猪瀬直樹参院幹事長らが呼応し、「馬場やめろ」コールが渦巻いたほどだった。

“内ゲバ”めいた浅田発言の背景を関係者が解説する。

「そもそも“馬場おろし”が起こり始めたきっかけは今年5月。馬場氏が一部メディアに次期衆院選で自公が過半数割れした場合、『政策実現なら与党に入る選択肢もある』と自民党との連携に前向きな発言をしたことが発端だった。これに維新の共同代表を務める吉村洋文大阪府知事が噛みつき、『与党入りは維新の消滅を意味する』と即、完全否定し対立が浮き彫りとなったのです。以来、維新内部は吉村派と馬場派の対立で真っ二つ。ただでさえ大阪・関西万博の開催や段取りの不手際でバッシングを浴びていた維新が、さらに窮地に陥ることになったのです」