「自信があるから産んだんです」略奪愛も辞さなかった恋多き女優・萬田久子の覚悟と代償



事実婚のパートナーにも愛人が…

2011年4月には国民的人気番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)へのレギュラー出演が決まり、いよいよこれからというタイミングで思わぬ不幸が訪れる。

パートナーの佐々木氏がスキルス性胃がんで急逝してしまったのだ。

しかも亡くなる直前になって、別に愛人と隠し子がいることを打ち明けられた。

さまざまなショックが重なったことから、萬田は『いいとも!』をわずか半年ほどで降板することになった。

それでも苛烈なバッシングを含めて、多くの人生経験を積んだことにより、女優としての幅が広がった部分もあったのだろう。

「もともと演技は好きではなかった」という萬田だが、23年には18年ぶりとなる主演の連続ドラマ『グランマの憂鬱』(フジテレビ系)が放送された。

また、近年は「マダムのファッションリーダー」として人気上昇中というから、まさに「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉がピッタリである。

文/脇本深八

「週刊実話」11月21日号より

萬田久子(まんだひさこ)

1958(昭和33)年4月13日生まれ。大阪府出身。短大在学中の78年にミス・ユニバース日本代表に選出され、翌年上京。80年にNHK連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』で女優デビュー。以来、ドラマや映画のほか、舞台、バラエティー、CMなどで幅広く活躍する。現在も19歳の頃の体形を維持し、美の追求に余念がない。