最初は筆おろし、その後はテクニック向上を目指して…母親同伴で“大人の遊び場”に通うモンスター客の欲望とマナー
「あ、それは本人にやらせてください」
プレイが始まると、母親は部屋の隅に椅子を置いて見学していたらしい。
「終始無言というか、お人形のようにじっとして、こちらを観察していました」
その母親が言葉を発したのは、里穂さんが息子さんにコンドームをつけようとした時だった。
「あ、それは本人にやらせてください」とおもむろに頼んで来たのだという。
里穂さんが言われた通りにすると、お母さまは「大事なことですからね」とつぶやいたとか。「確かにスムーズにつけられないようじゃ、今後困りますものね」と里穂さんも答え、その後プレイは滞りなく進行し、息子さんの初体験は無事完了。
「息子さんがフィニッシュした時、お母さまは小さく拍手をしていました。その瞬間私も達成感のようなものを感じて嬉しくなりました。もうお目にかかることはないだろうけど、これからの人生がうまく行きますように…なんて思っていました」
ところが1年ほどたって、再びこの親子が来店した。
「今度は『テクニックを磨くため』というのが来店目的でした。息子さんは無事に志望していた医大に入学できて、学生生活を楽しんでいるという話だったのですが、最近彼女ができたらしく『いざ、そういう関係になった時に経験不足をバカにされたくない』『何なら一目置かれたい』とお母さまがおっしゃったんです。これがお母さまの独断なのかどうかは分かりませんが、息子さんに異論はなさそうだったのでお引き受けすることにしました」
里穂さんは「プロ」としての意地をかけて、息子さんを手取り足取り指導した。
「イチから順に徹底的にレクチャーしました。普段は男性側を気持ちよくさせるためにプレイしますけど、この時ばかりは『いかに女性を気持ちよくさせるか』を重視したので、いつにもまして気合が入りました」
今回も母親は立ち会っていたそうだが…。
「時々『そうそう』という感じでうなずいていました。お母さまにも共感していただける内容だったのではないかと自負しています」
息子さんはこの後も定期的に里穂さんのところに「修業」に来ているという。
もちろん、母親同伴で。
取材・文/清水芽々
清水芽々(しみず・めめ)
1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。
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