幸せを妬み雇用先の主人の不倫を偽装! 一家を“破滅”に導いた悪魔の家政婦~ブラックリスト入り確実な家政婦たち(2)~

画像はAIで生成したイメージ
ホームヘルパーの派遣会社を経営する小暮隆子さん(仮名・58歳)。これまでに延べ300人以上のヘルパーと関わって来た小暮さんにとって忘れられないのが、派遣先の家庭を崩壊させたA子(30代)の存在だ。

「A子が働いていたのは、有名企業のエリートサラリーマンのご主人と専業主婦の奥さま、お嬢様学校に通う娘さんというセレブなB家。ご主人は温厚なイケメンで奥さまも家庭的な美人、娘さんは可愛いうえに成績優秀という非の打ちどころがない円満なご家族でした。対してA子は、実の両親に虐待された過去を持ち、DV夫と離婚したばかりという不幸な境遇の持ち主。すべては、B家に対するA子の嫉妬が招いたことでした」

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B夫妻の仲に亀裂を入れようとしたA子は、ご主人の下着やYシャツに口紅やファンデーションをつけたり、上着のポケットや車の中にピアスや髪の毛を落とすという行動に出た。

「洗濯や洗車を任されていたA子はあたかも偶然見つけたようなフリをして、それを奥さまに知らせたんです。ご主人を信じきっていた奥さまは首をひねりながらも『うちの人に限って…』と当初はスルーしていましたが、あまりに続くのでご主人にそれとなく確認したみたいです。当然身に覚えのないご主人は否定するじゃないですか? そこで一旦は安心した奥さまを『私が前に行っていた家の旦那さんもああいう感じでしたけど、結局浮気していましたよ』などと言って動揺させたんです」

そしてA子は次の手段に出た。

「ご主人の会社やB家に、浮気を密告するような怪文書を送り付けたんです。もちろん内容はデタラメですが、それを証明することは難しいですよね。現にB家のご主人は接待や出張なども多かったようですし、おひとりで行動することもあったので、疑おうと思えばいくらでも疑えたんですよ。それまでご主人には浮いた噂が一切なかっただけに、純粋な奥さまにとっては反動というか、ショックが大きかったようです」