高市早苗・小泉進次郎・林芳正が手ぐすね…衆院選で「自民惨敗」なら石破政権倒閣で再び総裁選勃発へ



岸田前首相の再登板も

さらに、同論説委員が続ける。

「仮に与党過半数割れに至らなくても、自民は24議席以上減らせば単独過半数割れになります。24議席なんて今の情勢だと簡単に減る。自民単独過半数割れになれば、自民から旧民主党に政権交代した2009年の衆院選以来ということになります」

ちなみに、たとえ自民単独過半数割れであっても石破首相の責任論が噴出し、旧安倍派が震源地となって石破おろしの引き金を引く情勢には変わりがないという。

因果応報ではあるが、いよいよ石破首相自身が「後ろから鉄砲を撃たれる」可能性が高まっているのだ。

石破首相はこれに抵抗し、政権にしがみつくとの見方が強いが、来年夏には参院選が控えており、参院議員からも退陣を求める声は強まるはず。

結局、抗しきれず再び総裁選を行うというシナリオが現実味を帯びるが、その場合、緊急事態ということで国会議員による投票で次期総裁を決めることになる公算が大なのだ。

次の総裁選の見通しについて、前出の政治部デスクがこう語る。

「高市氏は出馬するでしょうけど、思想が右寄りすぎてリベラル系議員は1票を投じないと思います。国会議員の友達が少ないという弱点もあります。先の総裁選では1回目の投票で国会議員票が72票と2位でした。1位だったのは小泉進次郎選対委員長で75票でした。ただ、総裁選で政策論争にはめっぽう弱いことが露呈した。高市、小泉両氏の2人だったらいい戦いになるでしょう」

帯に短し襷に長し。その間隙を縫って有力総裁候補になりそうなのが、「政界の119番」と呼ばれる林官房長官だ。

また、次期総裁選には岸田前首相の再登板もささやかれている。

ポスト石破をめぐる国民そっちのけの権力闘争は、果たしていつまで続くのか。

「週刊実話」10月31日号より一部内容を変更