「枕営業のシーンは共感しまくりです」グラドルから女優転身の清瀬汐希が銀座の高級クラブホステスを熱演!

中学時代は月にオーディションを30本

清瀬汐希(C)週刊実話Web
――映画の宣伝ポスター(写真)にもなっていますが、枕営業の演技ってどうでした?

清瀬「言ってみれば、半分は不同意な感じなので、新藤さんにガンガン来ていただきました(笑)」

――ヒロインに感情移入できる部分もあった?

清瀬「というか、ほぼほぼ共感しまくりです。経済的にも精神的にも苦しくて追い詰められたら、同じような行動をしてしまうかも、と思いながら演じていましたね。
映画ではこれが2回目なのですが(1回目は22年公開の『月下香』)、最初のは素敵な旦那様がいるのに不倫してしまう女性の役で、今回とは気持ちの面で真逆でした」

――演技面で苦心した部分はありましたか?

清瀬「新藤さんのアドバイスで『なるほど』と思ったシーンがあります。何度も呼び出されてベッドを共にした舞子は、気持ちの伴わない性行為でストレスが溜まってしまうんです。台本には『嘔吐する』となっていました。
どんな風に演じればいいんだろうと相談したところ、新藤さんは『そこは決めつけないで、見る人の想像に委ねたら?』って。例えばですけど、舞子は妊娠しちゃったのかな? と思うかもしれないし、望まない性行為への嫌悪かもしれないし。そうか、答えを決めつけなくてもいいんだと、勉強になりました」

――ヒロイン・舞子の苦労話とは別に、ご自身もさまざまな経験をされてるとか。芸能界を目指したのはいつ頃からだったのでしょう?

清瀬「中学時代は多いときで月に30本ほどオーディションを受けていました。その結果、大手の演技系の事務所に所属してデビューしたのが中学3年のときです。高校時代はショーモデル活動が中心で、部活のチアリーディングと両立したかったのですが、学校を休むことが多くて、やがて不登校に…」

――いったんは芸能界をお休みした?

清瀬「そうですね。高校を出てからは、少しでも演技の役に立てばと、さまざまなアルバイトを3年間ほどしました。居酒屋、ペットショップ、花屋、懐石料理店、イタリアンレストラン、靴屋などなど。最後はホテルのフロント業務でしたが、それが一番楽しくて、正社員になる道もあるかな…なんて。
でもある日、ホテルでCMか何かの撮影をしていたんです。その様子をチラチラ見ながら、『どうして私はあそこにいないんだろう』と思ってしまって。そんなときに偶然、表参道で今の事務所に声をかけてもらったんです」