スイス「5歳児3人襲撃事件」逮捕された中国人の男が残した支離滅裂な“ラブレター”

犯行直前“ラブレター”に「党と国と同じくらい愛している」

樊宇豪容疑者(中国SNSより)
先月18日、深セン日本人学校男児刺殺事件の容疑者は44歳の男だった。スイスで起きたこの事件の犯人は、23歳の英語堪能なエリート学生で未来のIT人材。社会的境遇に違いはあれど、どちらも“愛国無罪”を隠れ蓑にした無差別テロである。

深センにおける惨劇の動機は、いまだ明らかにされていない。その一方で、樊宇豪容疑者が凶行に及ぶ数分前に、SNS上で発していた「国慶節おめでとう」と同胞を祝福するメッセージは際立つ。

また、樊宇豪容疑者が長年慕っていたと思われる女性に宛てたラブレターのような文章には、以下のことが書かれている。

「かつて西南大学には大きな中央図書館があったが、閉館後の夜10時になると、僕たち2人しかいなかった。夜の10時、閉館時間を過ぎてもそこにいたのは僕たち2人だけだった。今でも覚えている」
「あなたは僕の最愛の秘書であり、党と国を愛するのと同じくらい愛している。僕は党と国を愛するのと同じくらい、あなたを愛しています。祖国が恋しい。僕もあなたが恋しい」
「あなたは僕が見た中で最も愛らしく、最高の秘書です。今日は一緒に国慶節をお祝いしましょう。国慶節を楽しくお過ごしください。どうぞお幸せに。失礼だと思うなら、こんなことは書かないよ。僕たちはとても仲がいいと思うから。だからこれを投稿する」
「クラス抜け出してミルクティー持って行ったの覚えてる?」
「何度も何度も宅急便を受け取るのを手伝ったときも、小さな教室で二人きりで期末試験の勉強をしたときも、期末テストに備えて狭い教室で二人きりで勉強していたときも、僕は本当に優しかった。僕は本当に優しくて、穏やかで、親切な人間なんだ。恋人よ、だからこれを投稿するつもりはないよ? 愛してるよ。君は僕の恋人だ」

ラブレターの前半は西南大学のキャンパスで一緒に過ごしたひとときが回想されているようだが、その後半になると支離滅裂になる。