「僕ぐらいビッグになっちゃうと…」大バッシングの田原俊彦傲慢発言の裏に渦巻いていたジャニーズとの確執



干されたことで自由を得る

ともかく、すっかり一般メディアから姿を消すことになった田原だが、それによって生活が困窮していたのかといえば、実はまったくそんなことはない。

独自にコンサートやディナーショーを開催することで、ジャニーズ時代と遜色のない稼ぎがあったようだ。

それが証拠に、2021年に田原が妻と別居状態であることが報じられた際、自宅を出た田原は東京・港区のタワーマンションに住んでいると報じられた。

また、田原の公式YouTube動画では、約3200万円の愛車ベントレーも披露している。

一発屋芸人のエピソードで、「むしろテレビから消えた後のほうが、営業で稼げる」という話を耳にするが、これは歌手も同じこと。田原ほどの知名度があれば、頻繁にライブ公演を行うことで大きな額を稼ぐことができる。

それもあって田原は、干された状況についても「自由になったのがうれしかった」と、極めて前向きに捉えている。

今年デビュー45周年を迎えた田原は、全国20カ所以上で記念のコンサートツアーを開催。ステージでは約2時間にわたって、63歳という年齢をまったく感じさせない激しい生歌&ダンスを披露している。

集まるファンの中心は、ずっと田原を応援してきた80年代の少女たち。自分の娘と一緒になって黄色い声を上げる彼女たちの手には、「KING OF IDOL(アイドルの帝王)」の文字が記された応援グッズが握られていた。

文/脇本深八

「週刊実話」10月24日号より

田原俊彦(たはら・としひこ)

1961(昭和36)年2月28日生まれ。山梨県出身。’79年にドラマ『3年B組金八先生』に出演し、翌年に歌手デビュー。たのきんトリオの一員として人気を博し、80年代アイドルシーンの頂点に立つ。’94年にジャニーズ事務所から独立。現在も地道に歌手活動を続け、ライブやディナーショーを行ってファンを楽しませている。