『ひょうきん族』がお笑いの原点

――バラエティー番組で鍛えられたのはどんな部分ですか？

渡辺「生放送への慣れが一番大きかったですね。そこにいるお客さんが何をしたら喜んでくれるのか、言ってはいけないこと、したらダメなことも学びました。やり直しがきかない緊張感はありますけど、それが逆に楽しかったです」

――周りにはお笑いのレジェンドがたくさんいらっしゃるわけですよね？

渡辺「その当時の私は18歳。お酒も飲めないし、大人の会話にも入ることができないわけです。みんながリハーサルをしているのを、客席に座って見ているタモリさんの横に自分がちょこんといたりして、不思議な気持ちでした。『ひょうきん族』の控室では、みんなが一斉にうわーって喋ってるんです。それがすごくパワフルで、『これが笑いの原点なのか。私しか見ることのできない貴重な世界なんだ』と思っていました」

――下ネタが多そうですけどね。

渡辺「そこはみなさん、気を使っていただいてたみたいです（笑）」

――ところで、こちらのお店には渡辺さんもいらっしゃることがあるんですか？

渡辺「オーナーになって5年目になりますが、マダム的な存在なので知り合いの方がいらっしゃるときにはご挨拶に顔を出します。また、クリスマスなどアルバイトの子が休みたい日にピンチヒッターで出たりもしますね。ちなみにこのお店、表参道のイルミネーションが目の前なので、ロケーションは素晴らしいんですよ」

――最後に、合唱イベントが間近に迫っています。

渡辺「ワクワクしますね。もともとは人気テレビ番組『オールスター合唱バトル』（フジテレビ系）を通して知り合った方たちと、『このままバイバイは寂しいね』と話していたんです。そしたら、田中美奈子ちゃんが今回イベントをする会場（横浜市開港記念会館）が100周年ということを聞いてきて、『ここであの感動を再現しよう』という話に。西村知美ちゃん、つちやかおりちゃんとともに私たちが発起人となり、『ネオ☆スターズ・パワーコーラスフェス2024』を開催します。もちろん、私たちも80年代アイドルが中心の合唱サークル『Neo☆Stars』のメンバーとして出場します。よかったら、一緒に合唱してみませんか!?」 

「週刊実話」10月24日号より