診断書を理由に無罪放免! 犯罪者に加担し凶悪事件を続発させた医療現場の“闇”

画像はAIで生成したイメージ
昨年、関東某所にある精神科の個人病院がひっそりと閉院した。

院長であるA(50代)が医師免許をはく奪されたためである。

Aは患者が詐病だと知りながらも「金さえ払ってくれるなら」と精神安定剤や睡眠導入剤、向精神薬の類を処方し、言われるままに診断書をしたためた。

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Aを良く知る人物が証言する。

「10年ほど前になりますが、強姦致死傷罪で逮捕された20代の男が、Aの病院への通院歴や、Aが書いた精神疾患の診断書を理由に実質無罪放免されるという事件がありました。後に男の言動や周囲の証言から、男の精神疾患が詐病であり、性犯罪を起こしても罪に問われないようにするために計画的に通院していたことが分かったのです。精神疾患かどうかを可視化して調べる機械もありますが、Aのところではそれを導入していませんでしたし『医術より算術』を地で行くAは患者の自己申告のままに診断を下していました。そのひとりがこの男だったというわけです」

確かに精神疾患は目に見えない。症状があったとしても疾患との因果関係がすぐに立証されるとは限らない。

だからと言って詐病を見抜けないようであれば医者の資格はないし、詐病を見て見ぬふりをすることで間接的に犯罪に加担したのであれば人として終わっている。

「おっしゃる通り、Aは最低の人間でした。金で医師としての魂を売り渡していたも同然だったんです」

「精神疾患者のフリをしてA病院で診断書をもらえば罪を犯しても捕まらない」…そんな話が地元を中心にまことしやかに広がり始め、A病院にはガラの悪い連中が押し寄せるようになった。