今でも重賞での最高配当の座を維持している2015年の2070万馬券を筆頭に、3連単10万円以上の配当が5回。アパパネが勝った11年は36倍、アーモンドアイが制した20年は73倍と、万馬券未満だった年もあるものの、全体的には波乱傾向が強めの一戦だ。今年は圧倒的な戦歴を誇る馬がいるが、果たしてどうなる?
★軸馬=グランアレグリア
桜花賞、安田記念、マイルCSと、1600メートルのタイトルを3勝、さらに1200メートルの高松宮記念も加えてGⅠ4勝は、今回のメンバーではダントツの実績となるグランアレグリア。特に、このコースでの安田記念では、アーモンドアイに2馬身半差をつける圧勝を決めている。前走の大阪杯は、初の2000メートルで、しかも道悪とタフな舞台。牡馬の強豪相手でもあり、4着なら悲観する内容ではない。今回は牝馬同士のマイル戦。不動の軸馬だ。
★相手=レシステンシア
ここまで9戦して、阪神JF勝ちを含め【4・3・1・1】と安定した成績を残しているレシステンシア。唯一の着外は、昨秋のマイルCS8着だが、この時は約半年ぶりの実戦で24キロ増と、明らかに仕上がり途上だった。今回は叩き3戦目。東京マイルも昨春のNHKマイルCで2着と好走歴もあり、走れる態勢だ。鞍上は、主戦の北村友一騎手が負傷のため、今回は武豊騎手となるが、新馬1着、桜花賞2着と、コンビ相性も上々。乗り替わりは心配ないだろう。
★相手=サウンドキアラ
ヴィクトリアマイルは、一昨年が7着、昨年が2着のサウンドキアラ。その2着以降の4戦は⑩⑩④⑥着と、馬券圏内には届いていないものの、いずれも牡馬との混合戦で、そのうち近2戦はどちらも0秒4差。復調ムードは感じられる。牝馬限定の重賞は、昨年以降①①②着でもあり、今回のメンバーなら上位争いに食い込んできそう。
スピード決着歓迎のダノンファンタジー
★相手=テルツェット
ここまで6戦5勝3着1回で、目下4連勝中のテルツェット。重賞初挑戦となった前走のダービー卿CTは、後方待機から3コーナーすぎで一気に進出し、直線も脚色衰えず押し切り勝ち。ゴール前は、手綱を緩める余裕も見せた。今回はGⅠで相手はさらに強くなるが、6連勝で大阪杯を制したレイパパレのように、勢いに乗った時は、壁を突破するのがディープインパクト産駒。母はラヴズオンリーユーの姉と、血統的にも奥がある。一気のGⅠタイトル奪取があっても、不思議ではない。
★相手=ダノンファンタジー
前走の高松宮記念は、道悪もあって12着と敗れているダノンファンタジーだが、3歳時のローズS(芝1800メートル)はレコード勝ち、3走前の阪神C(芝1400メートル)も好タイムで制しているように、スピード能力はここに入っても上位。昨年のこのレースも、1分31秒5で走破し5着に食い込んでおり、軽い馬場になれば出番はある。
★相手=マジックキャッスル
近3走は秋華賞2着、愛知杯1着、阪神牝馬S2着と、好調モード継続中のマジックキャッスル。前走は上がり32秒4と、極限に近い切れ味も見せた。過去10年、阪神牝馬S2着からの臨戦は【1・1・2・6】で、ディープインパクト産駒に限れば【0・1・2・1】と、さらに好成績となっている。
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