兵庫・斎藤元彦知事が目論む10・27ダブル選挙での逆転劇「県庁舎建て替え利権」はどうなる?

 

前知事時代の利権の内幕をすべて暴露か

ただ、そんな中で斎藤知事が「起死回生の逆転劇を狙っている」との噂が広まっている。語るのは知事シンパの関係者だ。

「その起爆剤とみられているのが、兵庫県知事を20年間務めた井戸敏三前知事が推し進めた県庁舎の建て替え計画なのです。この話は斎藤知事が会見で一部さわりを話したが、建設費はなんと1000億円。当時は『県庁舎建て替え利権』をめぐりさまざまな暗躍があったが、斎藤知事になって『財政健全化』を盾に、それらをすべて凍結した経緯があるのです」

この関係者によれば、その利権に絡む暗闘が今のパワハラ告発に繋がった説もあるという。そのため、窮地に陥った斎藤知事が出直し選挙でこの内幕をバラす可能性が指摘されているのだ。

「斎藤知事は、出直し選挙で前知事時代の黒い闇をすべて暴露して県民の審判を仰ぐ…そのために記者会見では失職、出馬の意向だけを伝える演出をしたとの見方もあるのです」(同)

ちなみに、斎藤知事の失職後50日以内に行われる兵庫県知事選は、自民党総裁選後に新首相の下で行われる衆院選挙の予測日程「10・27」とも重なり、ダブル選挙になる可能性も孕んでいるという。

「しかも、兵庫知事選は注目を集め、斎藤知事が失職を選ぶ前から候補者選びが活発化していたほど。各党とも1962年から60年以上も県知事を独占してきた総務省の天下り&官僚出身者は除外する方針だが、一方でマスコミに頻繁に登場する泉房穂前明石市長や、7月の東京都知事選で2位の得票数を得た石丸伸二前広島県安芸高田市長の名も挙がっている。そのため、斎藤氏の出馬と相まって騒がしい選挙となりそうなのです」(政治アナリスト)

兵庫県政の混乱はまだまだ続きそうだ。

「週刊実話」10月10日号より内容を一部変更