「清原ジュニア」ヤクルトが中日に代わってドラフト指名の“怪情報”


後任は宮本氏を筆頭に、内部昇格なら池山隆寛二軍監督、外部なら元監督の古田敦也氏の名前が挙がるが、スワローズは宮本氏に“借り”がある。

PLから同志社大に進み、プリンスホテルを経て、1994年のドラフト会議前にヤクルトを逆指名したが、2位での入団。それでも通算2133安打を放ち、守備でも遊撃と三塁で計10度のゴールデングラブ賞。兼任コーチも務めた。

引退後はNHK解説者となり、小川淳司監督に請われて2018年からヘッドコーチに。鬼軍曹役に徹し、前年最下位チームを2位に引き上げたが、翌年は再び最下位に転落し、監督が高津二軍監督に交代した。

宮本氏は小川監督と共に辞任したが、小川監督はそのままGMとしてチームに残り、宮本1人が詰め腹を切らされた格好だ。

それでも一切不平不満を言わず、引き際が鮮やかだったことから、衣笠剛球団会長兼オーナー代行が人間性を高く評価している。

外れ1位のサプライズも

一方、当時“確執”があった青木宣親外野手は、9月13日に今季限りでの引退を表明した。宮本監督就任を察知したからだろう。

清原和博氏の実弟、幸治氏(パナソニック)もPL学園出身で、宮本氏の1学年後輩。青山学院大では同期の小久保裕紀・現ソフトバンク監督と共に2年春からレギュラーで活躍した。

このように、清原ファミリーと立浪、片岡、宮本各氏はPL学園を基軸に縦横の糸で結ばれている。

ヤクルトは村上宗隆内野手の来オフのメジャー挑戦が決まっており、今ドラフトの1位指名は宗山塁内野手(明大)か石塚裕惺内野手(花咲徳栄高)。清原は下位指名となるが、外れ1位のサプライズも予想される。

宮本ヤクルトの誕生と、清原ジュニアのドラフト指名が重なれば、話題性には事欠かないだろう。

「週刊実話」10月10日号