萩原健一「嵐のように激しく生きてきた」 逮捕&結婚4回の型破りな私生活

共演者キラーの名を欲しいままに…

俳優としての萩原は、いわゆる名優とは一味違い、演技の良しあしというよりも、その独特な存在感が際立っていた。本人が内面に抱える不安定さや危うさが、そのまま演技に体現されて、見る者を引き込んでしまうのだ。

そんな萩原の姿に、共演女優たちも魅了される部分があったのだろうか。1975年には『太陽にほえろ!』で共演した新人モデルの小泉一十三と結婚。一般的な知名度はさほど高くなかった小泉だが、日本人離れしたスタイルとエキゾチックなルックスから、将来を嘱望される逸材だった。

小泉と離婚後、萩原は女優のいしだあゆみ、ヘアメイク・アーティストの島田由紀、モデルの冨田リカと、私生活では4度の結婚をしている。

また、江波杏子や岸惠子ら先輩女優たちとの関係も取り沙汰され、バイオリニストの前橋汀子、女優の藤真利子や桃井かおり、高橋惠子、石田えりなど、噂になった相手は10人以上、共演者キラーの名を欲しいままにした。

中でも1985年の映画『恋文』で共演した倍賞美津子との不倫は、当時の倍賞がアントニオ猪木の妻だったこともあり、ただのスケコマシではないスケールの大きさを感じさせた。男として「猪木に勝てる」という自信がなければ、その妻に手を出すことなどできない。