2017年に乳がんを公表

麻倉は2017年、『名医のTHE太鼓判！』（TBS系）の企画で受けた人間ドックがきっかけで、乳がんのステージ2と判明。手術で寛解したが、その体験をもとに現在は「がんをよりよく知ってもらうための啓もう活動」に力を入れている。

――乳がんが見つかったときの心境は？

麻倉「番組で担当した医師はディレクターには告げず、直接私に連絡をくれました。東大病院ですぐに精密検査を受けましたが、結果はクロ。とてもショックでしたが、番組で公表するかどうか、仕事はどうするのか…など、すべてを自分で決めなくてはいけなくて、住んでいた藤沢までの約1時間で結論を出したんです。
泣いてる場合じゃない、『ヒーロー』という曲をずっと歌ってきて、“頑張ろうぜ”と言ってきたのが、がんになったからって頑張れなくなるのは違うなと思い、公表に踏み切りました」

――復帰後の体調はどうでしたか？

麻倉「3週間くらいで復帰したのですが、歌うとちょっと痛みが走ることもあり、痛くないところで呼吸ができるようになったんです。そしたら、以前よりも声が良く出るようになりました！ 今までは無駄に力んでいた部分があったんですね。手術前から決まっていた庄野真代さんとのジョイント・ライブが復帰ステージになりました」

――今では、乳がんの啓もう活動にも力を入れている。

麻倉「実はそれまで、藤沢市の検診率は低かったんですね。そこで、2018年に『ピンクリボンふじさわ』を立ち上げて、乳がんに関する情報や知識、早期発見の大切さを発信しています。10月から始まるピンクリボン月間では、1日の『オープニングナイト』（東京・築地の浜離宮朝日ホール）でライブ＆トークイベントを行います。もちろん、『ヒーロー』も歌いますよ」

――そして10月19、20日には『ネオ☆スターズ・パワーコーラスフェス2024』が開催されます。発起人は西村知美さん、つちやかおりさん、田中美奈子さん、渡辺めぐみさんの4人。どんなイベントになりますか？ 

麻倉「人気テレビ番組『オールスター合唱バトル』（フジテレビ系）での感動体験を一般の方にも経験していただこうという趣旨のイベントです。私も含めた80年代アイドルが中心の合唱サークル『Neo☆Stars』のメンバーと一般客とで『ヒーロー』を課題曲として大合唱します。よろしかったら、ご参加くださいね♪」