『鬼レンチャン』で再注目! 麻倉未稀が写真集秘話や乳がん体験を明かす「『ヒーロー』を歌ってきて“頑張ろうぜ”と言ってきたのに…」

写真集の撮影では「隠れるように撮って」と懇願

麻倉未稀(C)週刊実話web

――意外と言えば、1993年に発売した写真集『Si』も驚きでした。当時の年齢は33歳、確かご結婚もされていたはずですよね?

麻倉「実は当時、何人ものカメラマンさんや出版社からお話をいただいていたんです。でも正直、私はやりたくなかったし、断るのも面倒くさくなってしまっていて…。そんなときに、もうお亡くなりになった当時のプロデューサーの方に相談したら、写真家の大竹省二先生はどうかと言われたんです」

――大御所ですね。その真意は?

麻倉「大竹先生とはご自宅に伺ったりお食事もする間柄で、写真を撮っていただいたこともあるので、『その手があったか!』と思いましたね。だって、他のカメラマンさんに『大竹先生で撮っていただくことになりました』と言えば、誰も文句は言えないじゃないですか。
先生はご自宅でも撮影されることがあって、私の写真集にも撮っていただいたシーンがあるんです。とてもご自宅とは思えない場所なので、個人的には気に入ってる1枚です」

――そのとき、ご主人の反応は? 

麻倉「反対されるかなと思っていたのですが、意外や大賛成。『いいじゃないか。やってみなさい』と言われて、私の方が驚きました。本当にいいの!? みたいな」

――メインのロケ地はポルトガルでした。自分のここを撮ってほしいという要望はあったのでしょうか?
 
麻倉「いやもう、年齢が年齢ですから。『隠れるように撮ってね、ごまかしてね』とお願いしましたよ(笑)。先生は写真を物語のように組み立ててくださるので、そこは安心していました。ただ、ナザレというところでの撮影は風が強くて大変でした。
遠くからポーズを取れと指示されても、砂が当たって痛いんです。あんまり言うことを聞かないものだから、言い合いになったくらい。先生は『君くらいだよ。僕に文句を言えるのは』って(笑)。写真集が出来上がると、そこでのシーンが表紙になっていたのを覚えています」