自民党総裁選 小泉VS石破の決選投票で菅前総理が「麻生副総理引退」のシナリオを画策か

小泉進次郎 (C)週刊実話Web
自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)が日を追うごとに熱を帯びている。

告示日が迫る中、立候補者らが次々と出馬表明。真っ先に出馬表明したコバホークこと小林鷹之前経済安全保障担当相が失速し、最終的に小泉進次郎元環境相と石破茂元幹事長の決選投票になるとの見方が強まっている。

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どちらが勝ってもバックにいるのは菅義偉前首相で、菅氏の復権は間違いない。逆に麻生太郎副総裁は「キングメーカー」の座から陥落、政界引退を迫られそうだ。

今回の総裁選の最大の焦点は、菅氏対麻生氏による権力闘争の行く末であるのは、もはや論をまたない。そして、その結果は見えていると言っていいだろう。

報道各社の世論調査で次期総裁にふさわしい人物を聞いたところ、いずれの調査でも上位2人は小泉、石破両氏で、他の追随を許していない。

例えば、朝日新聞は小泉、石破両氏いずれも21%、読売新聞は石破氏22%、小泉氏20%、日本経済新聞は小泉氏23%、石破氏18%。3位は高市早苗経済安保担当相の「指定席」になっており、10%前後といったところだ。

「決選投票は小泉、石破両氏で決まりです。小林氏はスタートダッシュこそ良かったが、小林氏を支持しているのは『政治とカネ』をめぐる問題を抱えている安倍派が中心で、支持は広がっていません。しかも、安倍派全体が小林氏を推しているわけでもなく、安倍派は草刈り場になっています」(全国紙政治部記者)

これに焦りを隠さないのが麻生氏である。麻生氏は横浜市内で開いた派閥研修会で「同じ釜の飯を食って育ってきた同志としてしっかり応援していきたい」と述べ、河野太郎デジタル相を支援する方針を表明したが、「一致結束(箱)弁当みたいに縛り上げるつもりは全くない」とも語った。

つまり、事実上の自主投票というわけだ。無理もない。麻生派の甘利明前幹事長は小林氏を、山東昭子前参院議長は上川陽子外相を支援しており、もはや結束して特定の人物を推せる状況ではないからだ。