自民党総裁選 小泉VS石破の決選投票で菅前総理が「麻生副総理引退」のシナリオを画策か

飛び交う小泉新政権“人事” 

政治部デスクの話。

「麻生氏は次期衆院選に出馬する予定でしたが、政界を引退するしかないでしょう。次期衆院選では息子に地盤を譲ることになると思います。そもそも、安倍晋三元首相と盟友関係を築けていたからこそ、永田町で影響力を持ち得ただけであって、政治家を束ねて動かすだけの力量もなければ、器もない政治家です。四分五裂になるのは安倍派だけでなく、麻生派も同じです」

さて、小泉、石破両氏による決選投票になった場合、軍配が上がるのはどちらなのか。総裁選は国会議員票367票と党員・党友による地方票367票の計734票をめぐる争いとなる。石破氏はこれまで地道に地方を回っており、地方票を相当数獲得する可能性は高い。

だが、決選投票は国会議員票の比重が高いため、国民的人気も手伝って、小泉氏に票がなだれ込むことになるだろう。「刷新感」がキーワードになっている今回の総裁選で、5回目の挑戦となる石破氏は「賞味期限切れ」(若手)との声が根強くあるのが実情だからだ。

永田町では、すでに小泉首相誕生をにらんだ組閣や党役員人事について、さまざまな議員の名前が飛び交っている。小泉首相になれば、秋の解散・総選挙は確実。衆院議員は早くも浮き足立っており、衆院選が行われれば、立憲民主党は壊滅的敗北を喫する可能性は高い。親子2代にわたる「小泉劇場」から目が離せない状況が続きそうだ。