小沢一郎が政権交代へ「最後のどじょうすくい」 野田元首相の立候補で立民代表選がヒートアップ

小沢一郎 (C)週刊実話Web
8月29日、最大野党の立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)に野田佳彦元首相が立候補を表明した。首相経験者の出馬によって、自民党総裁選に埋もれがちだった立民代表選は俄然、注目を浴び始めた。

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「当初、代表選出馬に否定的だった野田氏が重い腰を上げたのは過去2回、政権交代を実現させた立民の重鎮・小沢一郎氏の熱心な説得があったからだと聞いています」(立民関係者)

小沢氏は2012年、当時の首相だった野田氏が消費税増税を唱えたため袂を分かち離党。以来、水と油の間柄が続いていた。

「その小沢氏が怨念を捨て野田氏と向き合ったのは、裏金問題で国民から突き放された自民党を政権から引きずり降ろすラストチャンスと判断したから」(同)

権謀術数渦巻く政界に長く身を置く野田氏は、ただ単に小沢氏らの要請を受け出馬したわけではない。その先の青写真もしっかり描いているという。

「確かに、小沢氏の説得は大きかった。加えて、日本維新の会の馬場伸幸代表との会談で連携を確認できたからだ、ともささやかれている」(政治アナリスト)

立民に敵意剥き出しだった馬場代表が柔軟な姿勢に転じたのは、維新への大逆風がある。

「維新が旗振り役の大阪・関西万博に対する批判が想像以上に強まっているからでしょう」(同)